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細部に宿る哲学 ― leather works KATSUYUKI TANAKAのこだわり

職人仕上げの証 ― 美しき“コバ”が語る品格
コバとは、革の裁断面のこと。美しい鞄づくりにおいて、この部分の処理は作品全体の完成度を左右する極めて重要な工程です。
当店では、コバに何度も丁寧に磨きをかけ、最終的にアルコールランプによる加熱処理を施します。これにより、滑らかさと耐久性が劇的に向上。時間と手間を惜しまないこの作業は、使い続ける中で差が明確に現れます。
さらに、あえてコバ処理を行わないという選択肢も。切れ味鋭い革包丁で垂直に裁断した断面を、研ぎ澄まされた技術で“仕上げ”とする。これは、宮大工の技法から着想を得た独自の美意識です。整いすぎず、かといって雑でもない。この微妙なバランスに、私たちの革新性と哲学が込められています。

10年、20年後も使える ― 圧倒的な耐久性
バッグの命とも言えるハンドル。ここに強度を持たせるため、当店では負荷のかかる箇所をすべて手縫いで補強しています。
1針1針、力加減を調整しながら縫い進める手縫いの工程は、機械では決して真似できない“強さ”と“しなやかさ”を生み出します。これにより、10年、20年と経っても糸が切れたり革が裂ける心配がほとんどありません。
実際に10年以上お使いいただいているお客様から「まったく修理の必要がなかった」というお声も届いています。この“当たり前のように使える贅沢”こそ、ハイブランドにも匹敵する価値だと私たちは信じています。

緻密なステッチが醸す、品格と存在感
ステッチは鞄の“表情”とも言える存在。当店では、工業用ミシンと総手縫い、それぞれの特性を最大限に活かし、美しさと強度を両立したステッチラインを描いています。
工業用ミシンは、熟練した職人の“手足の延長”として扱われ、寸分の狂いもなく真っ直ぐな縫い目を描きます。一方で、総手縫いは30cm縫うのに1時間以上を要する繊細な作業。一針一針に力の加減と角度が宿り、立体的な縫い目が唯一無二の存在感を生み出します。
糸の素材、針の形状、革の厚みによって調整されるステッチピッチ(針の間隔)は、まさに職人の審美眼の結晶です。

日常に、レッドカーペットを ― “カジュアル×フォーマル”という革新
フォーマルすぎず、ラフすぎない。どんな場面にもふさわしい鞄。それが私たちが目指す「毎日をレッドカーペットに」する鞄の在り方です。
カジュアルな素材や軽やかな色合いをベースにしながら、ディテールには伝統的なフォーマルデザインを採用。あえて“整えすぎない”ことで、ビジネス・プライベート問わずあらゆるシーンに寄り添います。
このバランスを形にするため、すべてのデザインは田中克幸が構想・設計・試作を繰り返し、最終的に手作業で仕立てています。
なぜ100万円なのか ― “高額”ではなく“適正”という真実
当店のバッグは、一点一点を職人が魂を込めて仕立てた“作品”です。革の選定から裁断、縫製、仕上げまで、すべての工程を田中克幸が一人で行い、数十時間以上をかけて完成させています。
使用するのは、エルメスやシャネルでも使われる最高級のフルタンニンレザー。それに加え、銀細工・天然石・完全手縫いといった要素も含まれます。これを仮に大手メゾンに依頼した場合、100万円では済まず、数百万円のオーダーが必要となるでしょう。
私は、ラグジュアリーブランドの“価格のための価格”ではなく、本当に価値ある素材・技術・精神に対して、適正な対価として100万円という価格を設定しています。
そして何より、それは“あなただけの一点”です。既製品ではなく、今の時代に希少な、“作り手の顔が見える一点物”。それこそが、唯一無二のラグジュアリーだと信じています。
leather works KATSUYUKI TANAKAが選ばれる理由
leather works KATSUYUKI TANAKAが選ばれる理由
- 全工程を一人の職人が手がける完全手仕事
設計・裁断・縫製・仕上げまで田中克幸本人が担います。 - 希少なフルタンニンレザーを使用
使うほどに味が出る、育つ革。 - メゾン級の品質を適正価格で
中間業者を挟まないため、本物の価値を直接お届け。 - 「100万円でも妥当だ」との声
修理対応やカスタム相談にも柔軟に対応。 - 展示会で実物確認も可能
年に数回、新宿など都市部での展示販売あり。