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細部に宿る哲学 ― leather works KATSUYUKI TANAKAのこだわり

コバ処理

職人仕上げの証 ― 美しき“コバ”が語る品格

コバとは、革の裁断面のこと。美しい鞄づくりにおいて、この部分の処理は作品全体の完成度を左右する極めて重要な工程です。

当店では、コバに何度も丁寧に磨きをかけ、最終的にアルコールランプによる加熱処理を施します。これにより、滑らかさと耐久性が劇的に向上。時間と手間を惜しまないこの作業は、使い続ける中で差が明確に現れます。

また、あえてコバ処理を行わないという選択をすることもあります。切れ味鋭い革包丁で垂直に裁断した断面を、そのまま“仕上げ”として見せる。宮大工の技法から着想を得た独自の美意識であり、整いすぎず、かといって雑でもない、その絶妙なバランスに、私たちの革新性と哲学が込められています。

耐久性

10年、20年後も使える ― 総手縫いがもたらす圧倒的な耐久性

バッグの命とも言えるハンドルや根革、負荷のかかるストレスポイント。
leather works KATSUYUKI TANAKA の作品では、そうした構造の要となる部分をすべて総手縫いで仕立てています。

一針ごとに力加減を調整しながら縫い進める手縫いの工程は、機械縫製では決して真似できない“強さ”と“しなやかさ”を生み出します。高級麻糸を用いることで、革との食いつきが良くなり、時間とともにより一体感が増していきます。

実際に10年以上お使いいただいているお客様からは、「まったく修理の必要がなかった」というお声も届いています。この“当たり前のように使い続けられる贅沢”こそ、私たちが目指すラグジュアリーのかたちです。

ステッチライン

総手縫いのステッチが醸す、品格と存在感

ステッチは鞄の“表情”そのものです。
当店では、2025年よりすべての作品を総手縫いで仕立て、高級麻糸による立体的なステッチラインを描いています。

2本の針を交差させながら一目ずつ縫い進めるサドルステッチは、糸が革をしっかりと噛み、ミシン縫いとはまったく異なる力強さとしなやかさを生み出します。ふっくらとした麻糸の質感は、光の当たり方によって表情を変え、静かな存在感と格を漂わせます。

糸の素材、針の形状、革の厚みや密度によって調整されるステッチピッチ(針の間隔)は、まさに職人の審美眼の結晶。
規則正しく並んだ一列のステッチに、“どれだけ向き合ってきたか”という時間そのものが刻まれています。

デザインコンセプト

日常に、レッドカーペットを ― “カジュアル×フォーマル”という革新

フォーマルすぎず、ラフすぎない。どんな場面にもふさわしい鞄。
それが、私たちが目指す「毎日をレッドカーペットに」する鞄の在り方です。

カジュアルな素材や軽やかな色合いをベースにしながら、ディテールには伝統的なフォーマルデザインを採用。
線の引き方ひとつ、面の取り方ひとつにまでこだわり、総手縫いならではのステッチワークで造形を際立たせることで、ビジネスにも休日にも自然に馴染みます。

このバランスを形にするため、すべてのデザインは田中克幸が構想・設計・試作を重ね、最終的に自らの手で縫い上げています。

なぜ100万円なのか ― “高額”ではなく“適正”という真実

当店のバッグは、一点一点を職人が魂を込めて仕立てた“作品”です。革の選定から裁断、総手縫いによる縫製、仕上げまで、すべての工程を田中克幸が一人で行い、作品によっては数十時間、場合によっては100時間近い時間をかけて完成させています。

使用するのは、エルメスやシャネルでも使われるクラスの最高級フルタンニンレザー。そこに銀細工・天然石・完全総手縫い・高級麻糸といった要素が加わります。これを仮に大手メゾンに依頼した場合、100万円では済まず、数百万円のオーダーが必要となるでしょう。

私は、ラグジュアリーブランドの“名前のための価格”ではなく、素材・技術・時間・哲学に対して正直でありたいと考えています。100万円という価格は、そのすべてに対する「適正な対価」として設定しています。

そして何より、それは“あなただけの一点”です。既製品ではなく、今の時代には希少な、“作り手の顔が見える一点物”。
それこそが、唯一無二のラグジュアリーだと信じています。

leather works KATSUYUKI TANAKAが選ばれる理由

  • 全工程を一人の職人が手がける完全総手縫い
    設計・裁断・縫製・仕上げまで田中克幸本人が担い、すべてのバッグを総手縫いで仕立てています。
  • 希少なフルタンニンレザーと高級麻糸の組み合わせ
    使うほどに味が出るフルタンニンレザーと、ふっくらとした高級麻糸が、唯一無二の表情と耐久性を生み出します。
  • メゾン級の品質を“顔の見える価格”で
    中間業者を挟まないため、実際に作品を作る職人から、適正な価格でダイレクトにお届けします。
  • 「100万円でも妥当だ」との声
    一点物の作品として、素材・工程・時間に裏打ちされた価値に共鳴してくださるお客様から、そうしたお声を多数いただいています。
  • 展示会やアトリエでの実物確認も可能
    年に数回、新宿など都市部での展示販売を行うほか、札幌のアトリエでのご相談も承っています。